アトピー性皮膚炎治療薬であるIL-4/13受容体モノクローナル抗体のデュピクセント®が、「既存治療で効果不十分な結節性痒疹」に対し2023年6月に適応追加となりました。なんと、「結節性痒疹」という疾患に対し保険適応が通った、70年ぶりの薬剤です。
当院では既にデュピクセントをアトピー性皮膚炎の治療として数多く使用しておりますが、非常によく効き、皮疹やかゆみは劇的に改善する方が多い印象です。結節性痒疹にも同じような効果を期待しております。なお、これまでの治療歴・治療内容や症状の強さでデュピクセント投与の適応があるかどうかを判断します。適応年齢は15歳以上です。また投与量、投与間隔についてもアトピー性皮膚炎への使用時と同様です。自己注射も可能で、やはりアトピー性皮膚炎同様、3回目(投与開始4週後)より原則自己注射製剤として処方し、ご自宅で皮下注を行ってもらいます。下記クリックボタンをクリックし、確認下さい。
結節性痒疹で長い間お困りの方は、是非ご相談下さい。また、他院で「痒疹(ようしん)」と言われ治療するも改善に乏しい患者さんも、一度受診されご相談下さい。その皮疹が”結節性”痒疹であれば、デュピクセント適応の可能性がありますので。