認定皮膚科専門医 アレルギー専門医 
漢方専門医

医療法人 北村皮膚科(八戸市)認定皮膚科専門医  アレルギー専門医 漢方専門医

0178-43-1325

青森県八戸市根城1-14-15

アクセス

診療内容

慢性じんましん

症状

 慢性じんましんは甲状腺疾患やある種の膠原病などが原因で生じることもありますが、多くは原因が特定できない原因不明の「特発性」慢性じんましんです。じんましんに伴うかゆみが強い場合には仕事に支障が出たり眠れなかったりする場合もあります。

治療

 急性・慢性じんましんとも、治療の第1選択は「抗ヒスタミン薬」(かゆみ止め)です。抗ヒスタミン薬の飲み薬だけで症状が改善する場合が多いのですが、症状が治まらない場合は、抗ヒスタミン薬を増量したり、複数の抗ヒスタミン薬を併用したりします。それも効果に乏しい場合には他の薬(H2受容体拮抗薬、抗ロイコトリエン拮抗薬、トラネキサム酸、漢方薬など)を追加したりします。しかしそれでも症状が治まらない治療抵抗性の特発性慢性じんましんに対し、2017年3月より抗IgE抗体であるゾレア®皮下注射が保険適用になりました。青森県立中央病院勤務中、多数使用していたこともあり、当院でも2021年4月よりゾレア®による治療を行っております。

ゾレア®皮下注射

ゾレア®皮下注射150mgペン
150mgペン
ゾレア®皮下注射300mgペン
300mgペン
  • ゾレア®はじんましんに関与している血中遊離IgEに結合することにより、IgEが肥満細胞受容体に結合するのをブロックすることで肥満細胞の活性化を抑え、蕁麻疹が起きるのを防ぎます。
  • 通常、成人及び12歳以上の小児に対し、1回300㎎(150㎎ペン製剤2本もしくは300㎎ペン製剤1本)を4週毎に皮下注射します。
  • 薬剤費が高価であり、3割負担の方で1回の自己負担額が約12,000円~13,000円かかります(2024年4月に薬価が改訂され、それ以前よりは自己負担額がだいぶお安くなりましたが)。
  • 2021年8月より在宅自己注射ができるようになりました。ご本人が自分に注射しても良いですし、家族の方に注射してもらっても構いません。自己注射が出来るメリットは自宅で注射が出来るので、通院間隔を広げることが出来ることに尽きます(最高で3本まで処方可能です)。仕事や学校の都合で月1回の通院が困難な方、遠方に住んでいる方には非常に良い方法です。ただし、現時点では重症スギ花粉症に対する自己注射は認められておりません。
  • そして2024年8月に、この「ゾレア皮下注射」のペン製剤(150㎎と300㎎)が発売されました。それまではゾレア皮下注射はシリンジ製剤(注射筒に針が付いているタイプ)しか出ておらず、自己注射を勧めても自分で針を刺すのが怖いという理由で断られる患者さんが多く見られました。このペン製剤は扱い方が非常に簡単です。これまで慢性蕁麻疹に対し院内で毎月シリンジ製剤を注射していた患者さんへ、ペン製剤での自己注射を積極的に勧めており、皆さん問題なく注射できております。ただし自己注射を行う為には、院内で初回と2回目の最低2回は看護師よりゾレア(ペン製剤)のデモ機を使用して投与方法に関する指導を受けて頂きます(デモ機には薬剤は入っておりません)。
  • ちなみにゾレア®は「特発性の慢性蕁麻疹(既存治療で効果不十分な患者に限る)」の他、「気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)」、「季節性アレルギー性鼻炎(既存治療で効果不十分な重症又は最重症患者に限る)」に保険適応があります。この「季節性アレルギー性鼻炎」は”重症のスギ花粉症”のことです。

デュピクセント®皮下注射

  • デュピクセント®(デュピルマブ)はアトピー性皮膚炎や結節性痒疹の皮疹やかゆみを改善させる作用のある注射薬で、効果と安全性が高く当院でも多数の患者さんに投与しております。
    2024年2月からゾレア®(オマリズマブ)と同様に、標準治療で症状が落ち着かない特発性慢性蕁麻疹に対しても新たに適応が追加されました。12歳以上の方に使用可能です。
  • 蕁麻疹は主にヒスタミンという成分が原因で引き起こされます。デュピクセントは、このヒスタミンの放出に関わるサイトカインIL-4とIL-13をブロックする働きがあります。
  • 小児へのデュピクセント投与が成人と大きく違うのはアトピー性皮膚炎のケースと同様に、投与量と投与間隔です。体重別に設定されております。下記の表をご参照下さい。
デュピクセント®投与量・投与間隔
  • デュピクセントの効果は少しずつ現れますので、3ヵ月~6ヵ月間投与を行い治療効果を判定します。
  • ゾレアに比べ更に高額な薬剤ですので、ゾレア皮下注を行ってもコントロールが付かない慢性蕁麻疹患者さんに使う薬剤、という位置付けで考えています。
  • デュピクセントの治療費や医療費助成制度については、「アトピー性皮膚炎に対するデュピクセント皮下注射」のページをご覧下さい。

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