2025.01.14
エキシマライト光線療法とは、これまでの光線療法より短い波長の紫外線を患部に照射して処置する新しい光線療法です。当院では2024年10月よりターゲット型エキシマライト光線治療機器の「セラビームUV308 Slim」を採用し、これまで沢山の患者さんの治療に使っておりました。短波長であるため、より高い治療効果と早い効果発現が期待できます。また照射時間も1回の処置で5秒~30秒程度と、ナローバンドUVB療法に比べ格段に短く済みます。
保険適応のある疾患は、円形脱毛症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、尋常性白斑、掌蹠膿疱症などです。
この「セラビームUV308 Slim」ですが、照射サイズ(12cm×12cm)が現在発売されているターゲット型のエキシマライトの中では最も大きな面積です。両手、両足など広い範囲を一度に照射できます。また機器のアームがかなり自由に動くため、頭部や肘・膝など、今まで治療が難しかった部位にも照射が可能です。なお、体の前面や背中全体など広い範囲には使用が難しく、その場合には従来からあるナローバンドUVB治療器「デルマレイ200」での照射となります。
また10歳未満の子供さんにはナローバンドUVB療法は相対的禁忌とされておりますが、ターゲット型エキシマライト光線療法は年齢を問わず施行できる治療法です。この点はエキシマライト光線療法の大きなメリットであり、小さな子供さんの円形脱毛症やアトピー性皮膚炎の難治部位にも積極的に照射しております。