2024.03.04
これまで抗ヒスタミン薬や他の飲み薬で改善が乏しい特発性(原因不明)の慢性蕁麻疹には抗IgE抗体であるゾレア®皮下注射しか保険適応のある薬剤はありませんでしたが、2024年2月にアトピー性皮膚炎治療薬のデュピクセント®皮下注射が特発性の慢性蕁麻疹(既存治療で効果不十分な場合)に適応追加となりました。ゾレア®皮下注射でも難治な慢性蕁麻疹への新たな選択肢となります。
また、デュピクセントはペン型製剤がありますので、ゾレア(シリンジ型製剤)よりも自己注射が容易なデバイスであり、その点ではシリンジ製剤は怖くて自己注射できない方、頻回な通院が難しい方、遠方在住の方にはこちらの製剤を先にチョイスするのも良いかと考えております。デュピクセントは高額療養費制度の適応になりやすいですし。