2023.07.18
帯状疱疹ワクチン「シングリックス®」の接種対象者は、これまでは「50歳以上の者」でしたが、新たに「帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者」も接種できるようになりました。
帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる者とは、以下のような方です。
①疾病又は治療により免疫不全である者、免疫機能が低下した者または免疫機能が低下する可能性のある者
②上記以外で、医師が本剤の接種を必要と認めた者
また「帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の者」の場合にのみ、1回目の接種から2回目の接種までの間隔を1か月まで短縮することができるようになりました。
なお、水痘ワクチン「ビケン」®はこれまで通り、50歳以上の者にしか接種できません。
上記①の方は具体的には18歳~49歳までの抗癌剤治療中の方、ステロイドや免疫抑制剤、抗体製剤などを投与中の方が大部分に当たると思います。特に抗癌剤治療の患者さんは総合病院で治療を受けている方がほとんどだと思います。シングリックス接種は自費診療に当たるためまだまだ公的病院では取り扱っていない場合が多いのですが、もしも接種希望があるのならば、当院は紹介状無しでも受け付けております。その場合でも薬手帳と抗癌剤の内容が書かれた用紙をご持参頂ければ助かります。その他、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をお持ちの方もここの範疇に入るかと思います。
また上記②の表現は分かりづらいのですが、要は当院医師が接種した方がベターである、と判断すれば接種可能と判断しております。それぞれの患者さんで色々と事情があると思いますが、その相談にも応じます。お気軽に相談、受診され、シングリックスを接種下さい。